ありのままの自分で働ける――障がいをひとつの個性と受け止める風土への「想い」

社会人1年目にして転職に挑戦、インダに出会う

大学卒業後、大手飲料メーカーで社会人の第一歩を踏み出した北本。定期検査を欠かせない自身の状況に理解を示してもらい、障がい者雇用枠で入社した。しかし、配属先に来てみると、さまざまな事情により社員たちがなかなか休みをとることができていない状況に直面した。北本も例外ではなかった。
転職活動を進める中で出会ったのが、パナソニック インダストリーだった。オンライン面接のフランクな雰囲気の中で、面接官が北本に聞いてきたのは「何ができるか」「どんなキャリアを描いているのか」といった“中途採用の面接”そのものだった。
しかし、人事担当者からの配慮希望事項の確認は綿密だった。北本が気にしていた通院や検査への対処については、休むための制度や選択肢について具体的に説明をしてくれた。「働いてみて、ほかにも必要な配慮があれば言ってください」という言葉が、北本の心に響いた。
障がいを超えた共生―フラットな職場環境の魅力

入社して驚いたのは、「障がいを特別なものと捉えない」環境だった。
北本は自身の経験から、多様な人々が柔軟に働ける環境の重要性を強く感じている。個人の事情に応じて通勤圏外の自宅、実家など勤務地が選択できる「フリーオフィス制度」をはじめと人事制度は、インダならではの大きな特長だと語る。
多様性の中での成長―営業企画としての充実した日々

現在、営業企画として営業全体のプラットフォームの整備や運用、営業戦略の立案、営業管理、さらには営業統括部長の秘書業務などに従事し、営業メンバー全体が滞りなく活動できるように努めている。
車載デバイスに関わる業務を担当しているものの、自動車に関する知識が全くない状態で入社した。運転免許証も持っていない。「徐々に覚えればいい」と言ってもらえたことに心から感謝しているという。
見えないところから、見違える世界に変えていく

個人の想いの実現を通じて企業としてさらなる成長をなし遂げていくという人財戦略の元、人財開発の面でも障がいはあくまで一つの個性として捉えられ、個人のやりたいことや描くキャリアを軸とした会話が進められていると北本は語る。
見えないところから、見違える世界に変えていく――恵まれた環境に感謝しながら成長し続け、会社の発展に貢献していきたいと語る彼女の目には、確かな未来への希望が宿っている。
※2025年2月現在の情報です