生産管理にかける「想い」──グローバルに、クリエイティブに、道を究めたい
生産管理の専門性を武器に、世界での活躍をめざす
2015年に新卒入社した一瀬の夢は、現在2つに増えている。1つは、海外駐在を通して自分を磨き「グローバル競争の中で活躍する」こと。もう1つは、単純な入力作業やルーティン業務をITやAIにまかせ、生まれた時間を企画や提案に活かして「生産管理をクリエイティブに改革する」こと。
この2つを追いかければ、生産管理という専門性を武器に、世界中どこでも活躍できる逞しいビジネスマンになっているはずだ。ゴールは先だが、方向は見えてきた。
入社2年目に念願を叶え、タイの生産管理を担当
パナソニックへ入社した一瀬は、家電などに使われる制御機器「メカニカルリレー」を製造する部署に配属された。そこで業務の基礎である材料の調達に携わる。 1年後、タイ工場の生産管理を担当。念願のフィールドだ。
業務はタイ工場からの輸入と、工場のPSI(生産、販売、在庫)管理・改善活動。注文をもとに販売数量を計画し、生産・在庫の数量を管理するものだ。現地スタッフとはメールや電話だけでなくオンライン会議、訪問など、綿密な情報共有が欠かせない。
生産管理という職種は、サプライチェーン(材料部品の調達~商品の生産・在庫~販売)全体を管理する、いわば司令塔。多くの方と関わりながら情報収集し、PSI計画や設備投資を検討していく。世界情勢の変化を察知して、いち早く対策を打つことも重要だ。経営の根幹をなす仕事であり、やりがいは大きい。
学生時代に身につけた海外経験と度胸
思えば、海外への興味は幼いころに芽生えていた。両親が旅行好きで、一瀬を東南アジアなどへよく連れて行ってくれた。日本とは異なる街並や言葉、文化、風習、音楽、食べ物、街の匂い……。訪れる国々での体験は幼心に刺激的で、好奇心は全開だった。しかも、叔父は海外出張が多い国際派。叔父への憧れが、海外で働く憧れへつながった。
大学に入ると、想いはさらに強くなった。「長期休暇はほぼ海外。お国柄や文化を肌で、ビジネス目線で感じて、視野が広がった」。そう一瀬はふり返る。語学のためにオーストラリアやマレーシアへ留学。そして専攻の環境システム工学とは別に、グローバル人材の養成を目的とした教育プログラムへ参加。多国籍チームで実在の企業が抱える経営課題に取り組むもので、マレーシア市場向けの商品提案をする機会もあり海外工場へ視察もした。
見えないところから、見違える世界に変えていく
最後に一瀬は思い返すように語った。
採用説明会の担当者も親身になって耳を傾けてくれ、海外で働く環境が整っていることを丁寧に教えてくれた。気持ちが固まった。
「パナソニックで、グローバルな仕事に携わりたい」と。
「見えないところから、見違える世界に変えていく」──一瀬は今、自分が見つけた道に「想い」をこめて、新たな夢に向かって力強く歩き続けている。
※ 記載内容は2023年6月時点のものです