グローバル規模のIT変革をドライブしたい──新卒入社6年目社員の闘志みなぎる「想い」
IT系スキルを活かす環境に身を置きたい。農学部で学んだソーシャルメディアを強みに
ソーシャルメディアを利用した効果的な情報発信メカニズムの解明。それが田端の大学の卒業論文のテーマだった。もともと田舎が好きということもあって、農学部へ進学したものの、そこで学んだことは農業ともバイオサイエンスともあまり関係ない。どちらかというと社会人類学的な内容だ。
地方の農村地域──とりわけ限界集落をめぐってそれぞれの地域が抱えている課題をヒアリングして、“人口密度が低く土地の割合が多い地域をいかに盛り上げていくか” といった観点でFacebookによる情報発信の有用性を研究していた。
その研究を通して、少なからずデータ分析などの知見を身につけることができたので、就職するならIT系のスキルが活かせる仕事にと思うようになった田端。
失敗しても経験に変えて成長させてくれる環境──パナソニックグループとの出会い
本格的に就職活動を始める時期にさしかかったころ、田端の心の中ではIT企業で働くよりは、大手メーカーでSE職の仕事がしたいという気持ちの方が強くなっていった。IT企業に的を絞ってしまうと、ひとつの分野でしか活躍できなくなるのがつまらなく感じたからだ。それより大手メーカーであれば、さまざまな商品を取り扱っている。だから、その分いろいろな経験が積めそうだと直感的に思ったと話す。
だからこそ就職先としてパナソニックグループに注目したのは当然の結果だった。オーディオ機器、白物家電、センサー機器、各種デバイス……。さまざまなジャンルの商品を取り扱っているパナソニックグループは田端にとって魅力的に映り、他の企業とあれこれ比べて迷うことはなかった。
まだ何のスキルも知識もない新人。それにも関わらず、現場の人たちは丁寧に対応してくれたと振り返る。
直接届くさまざまな声で広がる知見。お客さまのためにできること
しばらくして田端は、自分の所属する会社は他のIT企業と少し違って、エンドユーザーの声を直接聞くことができる環境であることに気づいたと言う。
一般的に、IT系の仕事はお客さまとの接点が少ないもの。しかし、この場所は違った。より良い商品開発を支えていることが、しみじみと実感できると田端は言う。縁の下の力持ち的存在に思われがちな職種だが、実際はそんなことない。
高品質で低価格な商品を、スピーディにお客さまに届けるための重要な部門だと思っています。それに、お客さまとの接点があまりなくても、事業に大きく貢献できる楽しさがありますね」
田端の仕事は担当している技術分野だけでなく、営業・製造・調達などさまざまな部門や社員との接点が多くあり、商品が生まれてから終息するまでの一連の流れが経験できる。そのため、さまざまな知見を深めることができている。
見えないところから、見違える世界に変えていく
目下、田端が着目していることがある。それは、パナソニック インダストリーでは60万品番にも及ぶさまざまな商品群を誇る反面、事業規模が大きく多岐にわたるがゆえに、バラバラのシステムを使っていたり、統一化できない部分があったりするということ。このため事業部間や部門間で業務効率の低迷を招いていると指摘する。
見えないところから、見違える世界に変えていく──自分の想いを叶えるには、まだ知識とスキルが足りていないと自覚している田端は、静かに闘志を燃やす。
※ 記載内容は2023年9月時点のものです