海外M&A や留学でスキルアップ。国際的な専門性を生かし、経営の参謀役をめざす「想い」
異例のスタート。いきなりの海外法務も、多くの経験が積めることにワクワク
新卒でパナソニックグループに入社後、くらし空間の商材を扱う事業で海外法務グループに配属。当時は国内法務で基礎を学んでから海外法務へ配属されるケースが多い中での、異例のスタートだったと大久保は話す。
その後、電子部品やモータを扱う事業、サプライチェーンや公共サービスなどに向けたソリューションを扱う事業と異動し、国内・海外の法務業務に従事。この頃には、ひとりで案件をこなすことができるようになり、大型プロジェクトの主担当を任されることも増えていったと言う。
海外M&Aに成功。学びを糧に社内留学制度で渡米し、ニューヨーク州司法試験に合格
中でもベルギーにある大手物流ソリューション会社のM&Aは、自信を大きく成長させる仕事となったと振り返る。担当する事業部門が、パソコンや業務端末などハード中心から、ソフトなどを使った課題解決に軸足を移そうとしている時期。大久保が携わったのは、その先駆けとなる案件だった。
海外M&Aならではの難しさも味わったと大久保は言う。
契約交渉はギリギリまで粘り、パナソニックにとってリスクの少ない条件で合意できた大久保。この仕事が多くの学びにつながったと話す。
大久保は、この仕事を終えると社内の派遣留学制度に応募し、シカゴにある米国ロースクールに留学。世界中から集まる優秀な人材と切磋琢磨しながら、法律専門家としてのスキル、国際コミュニケーション力、さらにはニューヨーク州の司法試験合格と、実に多くのものを手にして帰国した。
学術研究を経て、大学院で出合った企業法務。やりがいを感じ、進路を定める
大久保は、大学4年時に進路を変更している。
その後、大学院で研究を続けた大久保だが、転機となる出会いがあった。講座で学んだ「企業法務」だ。法律の専門知識を使ってビジネスを支える第3の道として、心惹かれたと言う。
紆余曲折の末、大久保の進路は定まる。今に至る道のりの始まりだった。
見えないところから、見違える世界に変えていく
大久保の趣味は海外旅行だ。異文化交流に関心を寄せ、スペインやモロッコなど、これまで25カ国を訪れた。サッカー観戦も好きで、週末の夜はテレビで欧州サッカーを楽しんでいる。最近では健康のために、大阪城公園を早足で歩くことを日課にしている。
入社14年目。法務一筋で歩んできた大久保には、野望がある。
目を輝かせる大久保は、飽くなき向上心を胸に今日も走り続ける。
※ 記載内容は2023年10月時点のものです